
弊社代表の吉野が取材をいただき、執筆させていただきました。
元カレや、元カノ、元旦那、元奥様からの復縁の誘い。
どうしてなのか。
また、どうすべきか。
色々と他にも理由も考察も対処法もありますが、一番ありがちなパターンについて書かせていただいております。
まといどなニュース、Yahoo!ニュース、ライブドアニュース、デイリースポーツ、dメニューニュース様を始め、多くのニュースサイトに掲載いただき、メディアの皆様、ありがとうございました。
Contents
「あのときの僕は間違っていた」「やっぱり君がよかった」…不倫で離婚した元夫から執拗な連絡 返事すべき?無視すべき?心理カウンセラーの助言
40代の女性Aさんは、夫の不倫が原因で離婚をしました。現在はシングルマザーで、1人の子どもを養っています。ある日Aさんのスマホに元夫から「やっぱりAがよかった…あのときの僕は間違っていた」と謝罪するようなショートメッセージが送られてきました。
Aさんは既読は付けずに放置していましたが、複数回このようなメールが送られてくるため「連絡してこないで」と返事を送ろうか考えます。しかしこちらからメールをすることで、元夫が「相手してくれた!脈ありか!」と勘違いしてしまう危険性を考えると、何も送ることができません。
もう元夫とはやり取りをしたくないのですが、Aさんははっきり伝えたほうがいいのでしょうか。それとも無視し続けるべきでしょうか。心理カウンセラーの吉野麻衣子さんに話を聞きました。
元夫からの連絡…考えられる理由
ー離婚したにも関わらず、なぜ元夫はメッセージを送ってくるのでしょうか
おそらくAさんのためではなく彼自身の心の安定のために謝罪しているという心理です。不倫という裏切り行為を犯した彼は、「自分は妻を深く傷つけた悪い人間だ」という事実を突きつけられています。しかし、多くの人は「自分はまともな人間だ」と思いたいもの。この「悪いことをした自分」と「善良でありたい自分」との間の矛盾(心理学でいう『認知的不協和』)は、非常に居心地が悪く、強いストレスになります。
そのストレスから逃れるために、謝罪するという行為を通じて「反省している自分」「誠意を見せている自分」を演出し、「自分は決して根っからの悪人ではない」と自分自身に言い聞かせ、安心したいのです。
もしくは、離婚後の生活が想像していたものと違っていたためでしょう。新しい現実に向き合うのが辛く、楽しかった(あるいは、自分にとって都合が良かった)過去に逃げ込みたいという気持ちから、連絡をしてきているのかもしれません。
これは、離婚という大きな喪失に対する心の自然な反応の一部ですが、彼がその現実から目を背け、Aさんを「心の避難場所」として利用しようとしている状態とも言えます。
相手の“淡い期待”を完全に断ち切って
―このような場合、「迷惑だ」とはっきり伝えたほうがいいのでしょうか?
大切なのは「あなたがどうしたいか」そして「どうすればあなたの心の平穏が守られるか」です。もし迷惑に感じている場合におすすめしたいのが「一度だけ、明確に境界線を伝えて、その後は完全に反応を断つ」という方法です。
LINEやメールなど、記録が残るテキストメッセージで、感情的にならず短く簡潔に要求のみを伝えるのがポイントです。
例えば、「離婚が成立した今、あなたと連絡を取り合う必要はありません。今後のご連絡は一切やめてください。もし今後も連絡が続くようなら、弁護士への相談など、相応の対応を検討します」などです。
これによって、あなたの明確な意思が伝わり、相手の「もしかしたら…」という淡い期待を完全に断ち切ります。また、心理学には、ある行動に対して何の反応も得られなければ、その行動はやがて消えていくという「消去」の法則があります。これを徹底するためには、このメッセージを送った後、二度と反応しないことが重要です。
もし、明確に伝えたにも関わらず、連絡が止まらないようであれば、弁護士など法律の専門家を通じて「接触禁止」を正式に通告してもらいましょう。第三者が間に入ることで、相手も状況の深刻さを冷静に受け止めざるを得なくなります。
「何も言わずに無視し続ければ、いつか諦めるだろう」と考えるのも手ですが、注意が必要です。もしあなたが1度でも反応してしまうと、相手の執着が強くなってしまう可能性があります。
これは、パチンコで「たまに当たりが出る」からやめられなくなるのと同じ心理。「返事が来るかもしれない」という不確実な報酬が、相手の行動をかえって強化し、連絡をよりしつこくさせてしまうのです。もし完全無視を選ぶのであれば、鋼の意志で徹底する必要があります。
◆吉野麻衣子(よしの・まいこ)恋愛婚活心理学者/株式会社SMART BRIDAL代表取締役社長
恋愛婚活心理学者、心理カウンセラー、臨床心理療法士であり、戦略的に婚活をサポートする株式会社SMART BRIDALの代表取締役社長を務める。
Domani、ゼクシィなど女性誌へ多数執筆。ミセスコンテスト世界大会優勝者としてモデル活動も行いながら、全国の独身男女の人生設計をトータルサポート中。
(まいどなニュース特約・長澤 芳子)