遠距離恋愛から結婚は後悔する？地元を離れたくないときに考えること

遠距離恋愛の末に結婚を考えたとき、「パートナーと結婚はしたいけれど、地元を離れたくない」と悩んでいる方は珍しくありません。慣れ親しんだ環境や家族との距離、仕事の継続など、悩みは尽きないでしょう。

遠距離恋愛からの結婚に後悔しないためには、何を基準に決断すべきかを考えることが大切です。

本記事では、地元を離れたくない理由と向き合いながら、後悔しない結婚をするためのポイントを解説します。

遠距離結婚で不安に感じる心理とは？

慣れ親しんだ地元から別の地域に引越しをするとき、心理的な負担は大きいものです。

まずは、自分にとって最適な選択をするためにも、地元を離れたくない理由や不安と向き合ってみましょう。

ここからは、遠距離結婚で不安に感じる心理を解説します。

新しい土地に馴染めないかもしれない

地元を離れることで、これまでの環境とは異なる文化や習慣、人間関係に適応することになります。

頼れる人が少ないなかで「新しい土地に馴染めないかもしれない」と不安を抱える方は珍しくありません。

特に、仕事や趣味の選択肢が限られる場合、新しい場所での生活に充実感を持てない可能性もあるため、心理的負担が大きくなる要素となります。

家族や友人と離れるので寂しい

これまで当たり前だった、家族や友人と直接会って話す機会が減ることで、精神的な孤独を感じやすくなります。

イベントや大切な場面で家族や友人と一緒に過ごせないことに後悔したり、SNSで地元の友人が集まっている写真を目にすると「本当に地元を離れてよかったのだろうか」と感じたりと、ネガティブな気持ちになる方もいるでしょう。

特に、地元で築いてきた人間関係が深いほど、その喪失感は大きくなる可能性があります。

義両親や親族との関係が深くなる

地元を離れてパートナーの近くに住む場合、自分の家族や友人と離れる一方で、義両親や親族と過ごす時間が増え、距離が近くなることがあります。

価値観や生活習慣の違いから気を遣う場面が増えたり、義家族の期待や干渉にプレッシャーを感じたりと「心理的負担が増えるのでは」と不安になる方は多いでしょう。

仕事やキャリアの継続が難しい

地元を離れることで、今の職場を辞めざるを得なかったり、これまで築いてきたキャリアを中断せざるを得なかったりするケースは多いです。

特に、専門職や昇進を目指している方にとっては、今のポジションを手放すことになるため、今後の仕事や経済面での不安が大きくなる要素となります。

引越し先の地域によっては、転職先が限られることや、同じレベルの仕事を見つけることが難しい場合もあるでしょう。

夫婦関係が悪くなったときの逃げ場がない

遠距離結婚をして地元を離れると、夫婦関係が悪くなったときに「逃げ場がない」と感じやすい点も不安要素の一つとなります。

慣れ親しんだ家族や友人が近くにいないため、悩みを気軽に相談できる相手が減り、孤独を感じることもストレスにつながります。

もしケンカが続いて夫婦関係が悪化しても、気分転換に実家へ帰ることが難しく、精神的な負担がより大きくなる可能性も考えられるでしょう。

新しい友達や人間関係を築かなければならない

新しい環境で友達を作り、人間関係を築く必要があるため、内向的な性格の方や人見知りの方にとっては大きな不安要素となるでしょう。

地元では長年の友人や家族がそばにいて、自然と支え合える関係があったのに対し、新しい土地では一から人間関係を構築しなければならず、孤独を感じることが増える可能性があります。

地元を離れて結婚して後悔するケースとは？

結婚を決断し、地元を離れたものの「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースが珍しくありません。

結婚後に後悔しないためには、どのような点に注意すべきか、事前に把握しておくことが大切です。

では、地元を離れて結婚した方が後悔しやすい理由を解説します。

家族や友人と会えなくて孤独を感じる

これまで頻繁に会っていた親や兄弟、親しい友人との時間が減ると、精神的な支えを失ったように感じて後悔するケースです。何か悩みがあっても、直接会って話せないことで相談しづらくなり、ストレスを抱え込む原因にもつながります。

また、結婚生活の中でパートナー以外の人との関係が希薄になると、気軽に息抜きできる場が少なくなり、余計に孤独を感じることもあるでしょう。

相手の地元に馴染めない

新しい土地では、文化や習慣、人間関係が大きく異なることも多いです。地元にいたときのような安心感を得るのが難しく、引越ししたことを後悔する方も珍しくありません。

特に、方言や地域のルール、価値観の違いに戸惑いを感じ、地元の人たちと打ち解けるのに時間がかかる場合もあるでしょう。

また、義両親や親族との距離が近くなることで、気を遣う場面が増え、ストレスを感じるケースも多いです。

転職や退職でキャリアが途絶えてしまった

地元を離れて結婚することで、転職や退職を余儀なくされ、結婚を後悔するケースです。

新しい土地で希望する職種の求人が少なかったり、これまで積み上げてきた経験やスキルを活かせる仕事が見つからず、ブランクが生じたりすることもあります。

キャリアの継続が難しくなると、経済的な不安が増すだけではなく、自己実現の面でも後悔する方も多いです。

夫婦関係の悪化で環境そのものが嫌になった

もともと慣れない環境に適応するだけでもストレスを感じやすく、さらにパートナーとの関係がぎくしゃくすると、精神的な負担がさらに増し「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまいます。

地元にいれば家族や友人に気軽に相談したり、一時的に実家に戻ったりすることで気分転換できますが、遠方ではそれが難しく、孤立感が深まることも後悔する要因の一つです。

また、新しい土地での生活に満足できていない場合、夫婦関係の悪化がその環境自体のネガティブな印象を強め、より苦しく感じることもあるでしょう。

【体験談】地元を離れて結婚してよかったケース

地元を離れて結婚する場合、最初は多くの不安を抱えながらも「結婚してよかった」と感じる方も多くいます。

住めば都との言葉もあるように、実際に住んでみると今までよりも充実する場合もあるため、別れるべきと判断するのは早いかもしれません。

実際に、筆者も住んだことがない地域に移住して結婚しましたが、新たな環境での生活を楽しむことができています。

では、筆者が地元を離れて結婚した際に、よかったと感じているポイントを体験談を交えて紹介します。現在、不安に感じている方は参考にしてください。

新しい土地で気軽に話せる知人ができた

地元を離れて結婚しても、新しい土地で気軽に話せる知人ができたことで、生活が楽しくなります。

近所の方やお気に入りの飲食店、スーパーなど、生活を続けるうちに顔見知りの方が増えると、その土地に馴染んできた実感が湧き、結婚を前向きに捉えることができました。

生活に新鮮さを感じるようになると、最初の不安が和らぎ、新しい土地でも安心して暮らせるようになります。積極的に外に出て人と関わることで、環境への適応もスムーズになるためおすすめです。

一人で楽しめる趣味を見つけられた

一人で楽しめる趣味を見つけたことで、充実した生活を送れるようになります。

例えば、ヨガやカフェ巡り、スポーツ観戦や写真撮影など、これまで興味があってもなかなか始められなかったことに挑戦する良い機会になるでしょう。

一人で趣味を楽しむうちに、自然と顔馴染みの方が増え、交流を深めることができるため、新たな人間関係が生まれる点もメリットです。趣味を見つけることで、地元を離れた寂しさが和らぎ、自分らしく暮らせるようになります。

地元の嫌いな人と会うことがなくなった

地元が好きでも、過去にトラブルがあった人物や苦手な相手と偶然出くわすと精神的な負担になります。地元を離れることで人間関係のしがらみから解放され、心機一転して新しい生活を楽しめる点は大きなメリットです。

環境が変わることで、自分自身の考え方や人間関係の築き方を見直すきっかけにもなり、より心地よい人間関係を作れるようになりました。また、無理に苦手な相手と関わらなくとも、パートナーがいるため今までより心理的に楽です。

苦手な人間関係から距離を置き、新しい環境でポジティブな生活を築けるため、結婚後の生活が快適に感じられます。

自分の帰る場所が増えた

地元だけではなく、安心感がある土地を複数持つことで、安心感が得られる点は結婚してよかったことの一つです。

結婚することで、地元だけではなく、新しい土地も自分の帰る場所になります。

新しい環境に馴染むと、その場所も自分にとって大切な「帰る場所」になり、愛着が生まれていきます。居心地がよくなると、かえって地元よりも自分の居場所のように感じられることも多いです。

地元を離れて結婚するか迷っている場合に大切なこと

遠距離恋愛から結婚を考えたとき、家族や友人との距離、仕事や生活環境の変化などの不安要素から「地元を離れるべきか」と迷うのは自然なことでしょう。

大切なのは自分が何を優先したいのかを明確にし、パートナーとしっかり話し合うことです。

では、地元を離れて結婚するか迷っている方に向けて、後悔しない選択をするために考えるべきポイントや判断基準を解説します。

孤独を感じたときに恋人は味方でいてくれるか

新しい環境では、家族や友人と気軽に会えず、慣れ親しんだコミュニティもなくなるため、ふとしたときに孤独を感じることが多いです。

そのような状況の際、パートナーが精神的な支えとなり、親身に寄り添ってくれるかどうかは、新生活の安心感に大きく影響します。

一緒にいる時間を大切にしてくれるか、悩みを聞いてくれるか、あなたの気持ちに寄り添おうとする姿勢があるかを、結婚前にしっかり見極めることが大切です。

もし、相手が仕事や自分の生活を優先しすぎて気持ちを受け止める余裕がない場合、結婚後に強い孤独を感じる可能性があります。

恋人は自分の家族のことも気にかけてくれるか

結婚すると、お互いの家族との関係がこれまで以上に深くなります。地元を離れる場合、自分の家族と会う機会が減るため、恋人がその状況を理解し、配慮してくれるかどうかが大切です。

例えば「実家に帰省する機会を作ってくれるか」「家族のことを気にかけ、連絡を取ることを後押ししてくれるか」など、結婚後のサポートがあるか見極めましょう。

逆に、相手が自分の家族のことに無関心だったり、帰省を面倒に感じたりする場合、結婚後に寂しさや不満につながる可能性があります。

転職して収入が激減しないか

新しい土地で今までのキャリアを継続できるとは限らず、転職によって収入が大幅に下がる可能性も考えられます。

特に、専門職やキャリアアップを目指していた人にとっては、希望する仕事が見つからないことが大きな不安要素となります。また、都心から地方へ移住する場合、同じ業種でも給料の差があることで、生活の選択肢が狭まり、結婚生活のストレスにつながる恐れがあるでしょう。

キャリアを重視する方は、移住先の求人状況を事前に調べ、リモートワークの可能性を探ったり、副業やスキルアップで収入源を確保したりなど柔軟な働き方が可能か検討しましょう。

結婚を迷っているなら素直に相談してみることが大切

本記事では、遠距離恋愛から結婚する方に向けて、後悔したケースと結婚してよかったケースを紹介しました。

遠距離結婚で地元を離れることに迷いがあるなら、一人で悩まず、素直にパートナーや信頼できる方に相談することが大切です。不安や葛藤を共有することで、自分の気持ちを整理し、何を大切にしたいのかを明確にできため、後悔のない選択につながるでしょう。

本記事のポイントを参考に、納得のいく決断ができるよう、じっくり向き合ってみてください。